サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

バウムとクーヘン。


会社の売店にて入手。
以下、今から10日ほど前の記憶に基づいているので、
若干、事実と異なる部分があることを予め言及しておく。

初めて出会ったのは、今年の正月明けすぐ。
そのときは、「へえ、こんなのもあるんだ。」以上には思わなかった。
次があると思っていた。
でも、それっきり数週間見かけることもなく、
ちょっとだけ後悔していた頃、二度目の出会いがあった。
運命かもしれない。
その瞬間、手を伸ばして掴んだ。
何も確認せずにレジへ連れ去っていた。
最後の一つ。
きっと次は無い。
「160円です」
・・・意外と高いな。
すぐには食べなかった。
会社の冷蔵庫に仕舞い込む。
(またか)
3日くらいしたある朝。
ふと、バームクーヘンな気分になった。
最初は出し惜しみして半分ずつ、と思ったが、あっという間に完食。
後日食べた抹茶味のバームクーヘンと同じくらいの大きさだったが、
豆乳だからなのか、軽量級な味わい。
胸焼けこそしなかったけど、リピートは無いな。

初恋は実らないほうが美しいように、
一期一会な出会いは、すれ違った記憶が一番キレイかもしれない。

以上、食べるまでの経緯を、
ちょっぴり切ない初恋語り風に説明してみたが、
このバームクーヘンは、実はバームクーヘンを名乗っていない。
単なる「クーヘン」。

豆乳クーヘン
名称
 洋菓子
原材料
 鶏卵、小麦粉、砂糖、マーガリン、植物油脂、液糖、豆乳パウダー、
 乳化剤、脱脂粉乳、膨張剤、香料
栄養成分表(100g当たり)
 エネルギー 377kcal、たんぱく質 5.1g、資質 19.8g、炭水化物 59.5g、ナトリウム 90mg
製造者
 東京バームクーヘン
 (株)美松製菓福島工場 福島県白河市表郷番沢字上大1

クーヘン(独:Kuchen)とはつまりケーキ(英:cake)のことである。
写真は不鮮明であるが、
確かに、扇形で同心円状に焼き目が入ったバームクーヘン型をしているし、
袋には「豆乳を加え、甘さ控えめ、しっとりバウムクーヘンに仕上げました」と
明記しているにも関わらず、商品名は「豆乳クーヘン」なのである。
何故、正式にバームクーヘンを名乗らないのか。
文字数に限りでもあるのか。

メーカーのHPは存在しないが、
ググって見ると、どうやら他の風味もあるらしい。
見たことはない。

今日の一言。
木村屋の「カフェバウム」(写真↓)も同様の疑義を感じるところである。