ようやく観た。
『イノセンス』。
全米でビデオセールナンバーワンになった、
と言う話を聞く以前に観ていたような気がした。
改めて『攻殻機動隊』を観たので、
勢いで、『イノセンス』も、観ることにした。
で、観た直後の感想は以下の通り。
・CG、巧い
・でも、作りこみすぎ
・フルCGの部分がアニメーションから浮いている
・サハリンは風土的には中国よりロシアに近いはずでは
・薀蓄、引用が多い
・余計な言葉が一つもない会話が気持ち悪い
・トグサ≒加持くん
・フチコマが出てこない
・今度の映画にも少佐出るの?
義体だとそのように見えるのかもしれないが、
生身の私には、
CGで表現されている、無闇矢鱈と細かい描写が。
全てフォーカスの合っているデジタル写真のようで、
アニメーションのレベルは高くとも、
観る人を選ぶ映画だと思った。
また、中華風のスラム街や、人形に既視感を感じる。
というか、『クーロンズゲート』(PS)にソックリな気がする。
気のせいか。
押井守作品には、犬と鳥が必ずと言っていいほど登場する。
どんなに人間が都市を情報化させ、機械化したとしても、
野良猫や野良犬、ましてや鳩や烏まで、
管理しきれないであろうことを示したいのだろうか。
都市について、バトーとトグサが話している場面があった。
都市とは何か、を言い切ろうとすると、
足元をすくわれるので、気をつけるべきテーマだ。
デヴィッド・ハーベイ、エドワード・レルフ、イーフー・トゥアンくらいは読んでおかないと。
あれだけ薀蓄たれてくれたんだから。
今日の一言。
さて、『スカイ・クロラ』はどうしようか。
声優を使わなかったことが、
凶と出るか吉と出るか。
私個人的には、森博嗣と、相性良くないし。
映画館に行ってまで、ガッカリしたくないし。
悩みどころです。