サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

最近読んだもの。

本、読んでますかー?
ワタシ、ヨンデマセーン。

活字中毒から活字拒絶症へ反転してしまって、
小説の類については、
ほとんど、
読めなくなってます。
日本語はとりあえずわかるけど。

というわけで、
マンガは本だけど、
書籍と言って良いのであれば、
本は読んでます。

何となく読んでみたものを順に並べて感想ね。
備忘録代わり。

高山しのぶあまつき

あまつき 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

あまつき 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

  • 作者: 高山 しのぶ
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2005/03/25
  • メディア: コミック


えっとー、私は婦女子ですが、腐女子ではないので、
BLっぽいのはほとんどノータッチだったのだが、
これ、違うのねー。
ゼロサムすいません。
本屋さんでの並び方に問題ありあり。
ただ、風呂敷広げ過ぎ?
人物描き分け、いまいち。
もともとイラストレーターなだけあって、
とっても華麗な絵柄でありますが、
最近、よく似た感じの絵が多く出回っているようで、
区別付きませ~ん。
ファンの方、すいません。
もう少し、登場人物絞って、プロットを練って、
コマ割り上手になれば、
きっと面白いねー。


萩尾望都バルバラ異界』全4巻

バルバラ異界 (1) (flowers comics)

バルバラ異界 (1) (flowers comics)

  • 作者: 萩尾 望都
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/06/26
  • メディア: コミック


再読。
前述の『あまつき』を洗練させるとこうなるかな?
話を進めるためだけに、不用意に人物を増やさない。
でも、一人一人に過去や秘密がある。
だから、物語は複雑でありつつも、
無暗に難解にはならない。
解りそうで解らない謎と、
読み終わった後、ほっとしながらも少し哀しくなるような気分になる。
だから、萩尾望都は、しばらく読む気は起きない。
で、ふと、読み直したくなる。
これって中毒かも。

吉崎観音ケロロ軍曹

ケロロ軍曹 (1) (角川コミックス・エース)

ケロロ軍曹 (1) (角川コミックス・エース)

  • 作者: 吉崎 観音
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: コミック


え、今更?
と言うより、面白いことがあらかじめ分かっているものは、
いつ読んでも良いんですよ。
読みたいと思った時に読む。
で、一気に12巻まで読んだ。
夏美ちゃんも、桃華ちゃんも、
女の子は、みーんなカワユスねー。
でも、一番カワユスは、もちろん、ケロロ軍曹
藤子不二夫風な絵柄でありながら、
サービスサービス~なのであります。
今、お台場に行ったら、等身大ガンダムに乗るのか。

おかざき真里『サプリ』9巻

サプリ9 (Feelコミックス)

サプリ9 (Feelコミックス)

  • 作者: おかざき 真里
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2009/07/08
  • メディア: コミック


最新刊。
ちょっと読むのが辛くなってきた。
最後をどうまとめるつもりなのかわからないけれど、
何となく、怖くなってきた。

ストーリーは
働く合間に、
男とつきあってみたり、
酒飲んでみたり、
女同士でだべってみたりして、
で、また働く
という、
非常に現実的な出来事の積み重ねであって、
どれも、明確な「終わり」はない。
世界を救う話でもないし、
犯人を見つける話でもない。

じゃあ、結婚して、子ども産んで・・・ってなるのか?
なんて考えると、怖い。

そうなったとしても、それは、ハッピーエンドにはならない。
そもそも、このマンガのテーマが「それ」なんだから。
結婚も出産も、物語の終わりにはなりえない。
結婚とか子どもがハッピーをもたらすとしても、
それ以外ではハッピーになれない、というわけでもなし。

女性が描く働く女のマンガは他にもある。
最近では、安野モヨコの『働きマン』が注目を集めたところだ。
仮にアンケートで点数をつけて比較するとしたら、
一般には、おそらく『働きマン』の方が株は高い。
多分に評価の分かれ目は、
勢いのある描写や、働くことの厳しさに関して、
技巧的にも際立つ安野の作品に対する評価の高さにある。

しかし、私は、決して、おかざきの描き方が劣っているとは思わない。
労働の現場については、
安野の方が面白くも、鋭いかもしれないが、
労働に伴う心理描写については、
ドキッとさせられるくらい、リアルな言葉がある。

働くことの、分かりやすい快感で誤魔化されながら、
恐ろしくつまらない雑務をこなす毎日に慣れてしまって、
仕事が空洞化する。
多忙であっても、緩慢な毎日。
明確な「問題」を処理することに慣れ過ぎて、
日常の、曖昧で不安定な「生活」をこなせなくなっていく感じ。

「女」って、どうしても仕事を頑張っても、
どこかで、
「これからどうするの?」
と聞かれてしまうことの息苦しさは、
多分、女にしかない。
「これから」の意味は、「出世」とか「転職」じゃなくて、
「結婚するの?」とか「子どもは産まないの?」ってことであり、
「それでも仕事がんばるの?」ってことだ。

田中女史曰く。

  少子化問題とか少子化対策とか!
  いい大学でて  就職して  いい子だったっつーの!
  (結婚しなかったり、子どもを産まないでいると、)
  それが この歳で はじめて ”問題児”扱いよ!
  ”対策″されるわけよ!
  ”対策″よ テロリストか!

男女平等に育てられた結果なのに、
女は、結婚して子ども産まないと、
国民の義務を果たしていないということで、
テロリストになるみたい。
国家の基礎を揺るがしかねない存在なわけだ。

言い換えれば、
女が仕事以外のことをしないでいると、
男の帰る場所、無くなっちゃうからなのではないか。
女は最初から、帰る場所なんてないけど。


今日のひとこと。
働いてて良かったと思うときは、給料日です。