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サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

DVDレビュー『ハイテンション』


本日は全国的に成人式であるが、
何故かこのところ暴れるのが流行のようである。

成人するときに暴れる理由がよくわからない。
未成年じゃなくなることが嬉しいのか、苛立たしいのか。
何かしらの理由があるのかないのか、
一つの区切りではあり、
概ねハレの日である。

20歳の皆様、成人おめでとうございます。

さて、成人すると法的な規制を受ける場面がぐんと減る。
飲酒喫煙、就職離職、転職転居、結婚離婚等など。
どれも、人生の転機となる出来事のようだが、
私個人としては、日常の些細な場面での自由をしみじみ感じるのである。

それは映画を観るとき。
レイトショーでも、18歳未満厳禁でも、全く気にする必要が無いと言うこと。
どんなものでも、誰の許可も同伴も必要なし。
ささやかではあるが、責任も小さい娯楽だと思う。
よって、私は十分に謳歌している。
さて今回ご紹介するDVDは年齢制限付。
と言いますか、最近私が観るものはほとんど年齢制限あり。

では本題。

『ハイテンション』


前回同様ヨーロッパの映画である。
もっと具体的に言うと、フランスの映画。

冒頭から怪しい車両に怪しい人影。怪しい動き。
そして、車窓から道端に捨てられる生首。
うわ、こりゃ、すごいぞー。と思わせるイントロである。

さらに寒々とした一室で告白のように一人で語る女性の場面をはさみ、
一転。
ことの始まりと思われる主人公たちの登場。
主人公は可愛い女子大生二人。
その一人の実家に二人で勉強すると言いつつも
遊び半分の小旅行気分で帰省するところらしい。

娘の帰省と娘の友人を歓迎する家族。
畑に囲まれた片田舎の古い家ではあるが、
父親の手による丁寧な改装により温かみのある内装。
仲の良い女友達同士で、楽しくお喋り。

二人は旅の疲れを感じ、一日を終えることにする。
じゃあ、明日、とそれぞれが就寝したところから、
何かが始まった。

唐突に、冒頭の怪しい人影と同じ人物と思われる中年男性の姿が、
主人公たちの投宿する家の前に現れる。

彼が尋常ならざる精神、狂気の人物であることは間違いない。
しかし、一体目的は何なのか。
若々しい女子大生に対する獣のような肉欲なのか、暴力の衝動なのか…


この中年男性が、前回の『変態村』にもご出演のフィリップ・ナオンである。
彼は得体の知れぬ狂気を秘めた演技が大変に上手で、
上手過ぎて、本当に気持ち悪い。


これから起こることは全てとある人物の妄想である。
が、現実でもある。
なぜこのような行動に出てしまうのか。
自分の行いを理解出来ないでいるのか。
それは、全て、不条理にも禍々しく歪んだ愛憎ゆえである。

物語の落とし方としては巧いとは言い難いが、
この物語に、筋道や理屈を求めてはならない。
恐怖を体感することだけを考えれば、
B級かもしれないが、悪くは無い。
★★と1/2で、10点満点なら5点は献上したい。


私の映画採点は基本甘めです。


次回は、もう少し、スターが登場する映画にします。

今日観た一本。

銀河の妖精は出てきません。