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サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

DVDレビュー『レストストップ』

春のはずなのに、この冷え方は何。
今日の関東は寒い。
わかる範囲だと、都内と千葉は寒い。
駅までの道のりに足が冷える冷える。

で、春なのに、ホラーを見てたので、またまたホラーネタです。
春だろうが夏だろうが年中見てますが。

本日のお題は『レストストップ』(2007)。

レストストップ デッドアヘッド [DVD]

レストストップ デッドアヘッド [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

 

その名の通り休憩所が舞台である。
パッケージ見ただけで、何となく中身が予想出来たので、
後回しにしていたが、ついに見るものがなくなってきたので、おはちが回ってきたわけ。
このパッケージ写真の生足は誰の足だかは不明のままだった。
ヒロイン、ジーパンはいてるからね。

珍しくメジャーなワーナー系列。しかもワーナープラスなるホラー専門の新レーベル。

このところ、ランク外も多いアルバトロスとか、
ユーロホラーという名のマイナーなホラーばかり見ていた気がする。
とはいえ、いわゆるビデオ映画であって、DVDセールスのみの公開なので、推して知るべし。

キャスト及びスタッフ等に関しては以下のサイト(ワーナー)をご覧あれ。
http://www.whv.jp/database/database.cgi?cmd=dp&num=6029

とりあえず、ゴア。スプラッタ。
なので、血を見ただけで気絶しちゃうような方は絶対に見ないように。
いつ頃からか、この手の映画を「ゴア映画」と言うようになったらしいが、
ゴア(Gore)、と言うのは、「流血・血糊」という意味で、
流血シーンが激しいタイプの映画を指す。


しばらく、殴られたり斬りつけられたりするとき、
ゴア!っとやられるからゴアだと勘違いしていたワタシ。

・・・ほら、だってやられるときって、「ぐおああああ!」ってなるしねえ。

ざっくり言うと、ぴちぴちのせくしーぎゃるが、次から次へとお馬鹿なことをやっては、
痛い絵で、素肌晒して痛めつけられるお話ってこと。

いくつかのレビューによれば『激突』に似ているらしい。
私は『激突』は未見なので詳細は不明。

今まで見た同系列と比べると、若干勢いは足りないが、
ゴアゴアしていることに関しては負けていなかった。

ゴア映画の老舗中の老舗、『悪魔のいけにえ』の系譜に属するとも言える
定番化しているシチュエーションの連続で物語が展開する。

それに加えて、絵柄、要素については、最近流行のタイプなのか、
『ハイテンション』や『ヒルズ・ハブ・アイズ』、
『クライモリ』、『ホステル』のごった煮といったところで、
土色でほこりっぽい画面に、
人里離れたロードサイドでの孤立無縁の状態で、
正体不明のトラック野郎に追われる。

このトラック野郎に捕まると拷問が待っていることは予想通りで、
縛り付けて、舌を切ってみたり、口を縫い付けてみたり、指をかみ切ってみたりして、
さらにそれを記録にとっておくサイコ野郎だったりする。

途中、フリークスが出て来たり、トイレの花子さんが登場するが、
混乱させて、びっくりさせるだけで、とりあえず、ゴア増量中って感じだ。


以下ネタバレ含みます。

全体としては『悪魔のいけにえ』に類似しているが、襲ってくる輩が、何者なのかははっきりしない。
チェーンソーどころか武器らしきものは持っていない。
馬鹿力でもあるわけでもなく、ただ不気味に追い回してくるだけの、野球帽を被ったオッサンのようである。

若いカップルが、旅の途中、人里離れた古い小屋で取り残され、謎のトラックに追い回される。
男はすぐに消えてしまうが、どうやらオッサンに、相当酷い待遇を強制されている模様。

女は車もなく助けを呼ぶための連絡も出来ず、汚いトイレに出たり入ったり。
このトイレが物語の中心となる場所なのだが、本当にばっちくて臭そう。
トイレットペーパーなんてないし、古びた様子だが水洗なのかも不明。

ここに入らなくてはならないのなら、蛇が出ようと外で用を足した方が良さそうな気もする。
どうせ誰もいないんだしねえ。

ま、この女、最初から用を足した後、即座にパンツはいてるし、
直前まで野外で彼氏とイチャイチャやることやってるし、
衛生観念はとってもワイルドなので気にしないことにする。

さて、彼氏が車ごといなくなって、駐車場や管理用の小屋やらイロイロ物色してみる。
管理人だか何だかの小屋には酒とスナックを見つけ、とりあえず口に入れちゃう。
いつからあるのか、正体もよくわからないものだというのに、
まず味見ってあたりもワイルドってことで片付けておく。

小屋の無線機を使って、メーデーメーデー、とやってみる。
ダメかなーと思ったところで・・・何と、返事があった。
やったー、と思ってひたすら待つことに専念するが、
結局、返答した声は例のトラックのオッサンだったわけで、また殺されかけてみる。
ってまた、トラックで追い回されるだけなんだけど、
女も、うっそー、どうしよう!って何もしないんだけど、
逃げ回っては、何故かトイレに出たり入ったり。

そこで、トイレの壁の落書きに、「KLZ303」と言う、先ほどのトラックのナンバーとともに、
トラック野郎にどうこうされた、と言う記述を見つける。
外の掲示板には大量の行方不明者の顔写真入りのビラがいくつも張られている
このキ×ガイ野郎は休憩所(レストストップ)を拠点として、
長い間、獲物を物色しては捕まえて、お楽しみを繰り返していたと暗に示される。

で、トイレで考える。
明りをつけるので、ここにいますよーってバレバレなのはわざとなのか。
何か音がしたかと思うと、外に彼氏の車が戻ってきている。

シートには血がべっとりついているが、キーはついている。
とりあえずエンジンをかけようとするが、
発進しようとするところに、トラックが戻ってくる。
予想通り、彼氏の車は使えないし、彼氏も一向に現れない。


そこで、偶然にもほどがある通りがかりキャンピングカーが登場。
女は、助けを求め乗せてもらうのだが、
このキャンピングカーを家にしていると思われる中年夫婦と双子+アルファの一家は、
全員がチャネリング中らしく、夫婦は意味不明なことしか言わないし、
キャンピングカーだと言うのに不自然に正装した双子の青年は一言も口をきかない。
奥には、その弟らしき、カメラ小僧で、これが意味もなくフリークスだったりする。
彼らの精神的な異常性はさておいて、殺人鬼ではなさそうなのだが、
女は彼らを怒らせてしまい、結局元の休憩所に降ろされる。
って、今どこを走っていたの?


女は再びトイレへ。
何故に!?


さて、女子トイレに花子さんがいるのはアメリカでも一緒のようで、
突然、誰もいなかったはずのトイレの物置から声がする。
どうやら、犠牲者の一人と思われる血まみれの女性がいるようだ。
いつからいるのか、閉じ籠もっているのか、閉じ込められたのか、
トラック野郎にやられた、アイツが戻ってくる、と言って怖がるのだが、
大量の血ゲロを吐いたかと思うと、何と消えてしまう。

え?何?これ、オカルト?

ちなみに彼氏は、予想通り捕まって拷問されていた。
その様子をビデオに撮られた上、彼女に見せてくれる。
結局、彼氏は口がきけない状態のまま、
トラック野郎と間違えて、彼女がタイヤレバーでぶっ殺してしまう。

これまた突然、白バイの警官が現れる。
町から遠い森の中だというのに何故かバイクで登場。

今度こそ助けを求めて、助かりそうな雰囲気が一瞬だけ訪れるが、
この警官もトラック野郎にあっさりやられて、バイクも壊される。


女は、死にかけた警官を、これまた何故かトイレに連れて行って、
血を拭き取ってあげたり、「助かるわ」、「いや、もうダメだ」等と深刻なやりとりをする。
オッサンが追ってくるので、警官の銃で応戦してみたが、近距離なのに当たらない。
その前にバイク壊されるときに、黙って見てないで撃とうよ。


で、汚くて臭いだろうトイレに立てこもっていたら、
今度はガソリンをまかれたことがわかる。
まるっと燃やされそうになり、
警官は「焼かれて死ぬのは嫌だ、俺を撃ってくれ」と言い出す始末。

結局、女は警官を撃ち殺して、脱出しようと窓によじ登って警官の倒れた床を振り向くと、
血まみれの頭を打ち抜いた警官の死体は、跡形もなく消えていた。

え?またまたあ、と思ったところで

びっくりする間もなく、危機一髪で脱出。

トイレはどっかーん。
って、やたら派手に爆発する。
何が爆発したのかは不明。

爆発するトイレの屋根から飛び降りるというアクションをこなす。

そんな芸当出来るなら最初からもっと上手く立ち回れ、と思いつつも、
ついに、女も何か決意した様子で、酒瓶で火炎瓶を自作し、トラックごとオッサンを燃やすことを思い立ったようだ。
どこから出したのか、マッチまで。
この程度で燃えるかなーと思いつつも、結局、トラックは炎上。
女はサイコ野郎の死体を確認しようとするが、彼女の後ろには・・・。


最後、彼女はどうなったのか、わからないまま、
うって変わって、車の行き交う休憩所に、新しいトイレが設置されている。

そして、そのトイレの物置から、また女性の声がするのだった。

以上、大雑把な物語と感想である。

展開の順番は見たばかりだと言うのにすでにうろ覚えなので、適当です。




私は、見終わってから、これは幽霊譚であると判断した。

トラック野郎の殺人鬼は、殺そうとしても死なない上、
何十年もずっと同じことをしているわけだから、
これは、凶悪でサディスティックな悪霊なのだ。
そしてフリークスな一家や、トイレの血ゲロ女、警官と言った
不自然に現れては消える輩は、犠牲者の地縛霊のようなもので、
同じ場所に同じ状況が発生すると、新しい犠牲者の前に現れるわけだ。


但し、オカルトというものは、ルールが必要である。
何かしら、トリガーとなる出来事を、
知らずに、もしくは忠告を受けながらも、犠牲者自らによって、
超常的な状況が発生させてしまうルールである。

何だかわからないけど、急にやられちゃう、と言うのは怖いかもしれないが、むしろ理不尽であって、
ホラーかもしれないが、オカルトとは言えない。
犠牲になる、ならないの線引きがあればこそ、
観客は、登場人物たちの行動にハラハラしては、
犠牲になるかもしれないが、一方で、助かるかもしれないと言う鬼気迫る心情に近づくのではないだろうか。

トイレにこだわり過ぎなのと、
ワイルドなんだかお嬢さんなんだか一貫性のないヒロインってことで、
少々脚本に問題ありということで、
星2つでどうでしょう。

 

今日のポイント

「ご休憩」になると突然意味が変わるので注意。

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  • 作者: 都築 響一
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2008/03/17
  • メディア: 単行本