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サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

DVDレビュー『悪霊喰』


梅雨ですね。
実はこんな季節に千葉県は県民の日(6月15日)があったりします。
高校卒業して以来、まったく祝日のない月となってしまった6月です。

チーバくんは、メタボじゃないんです。
このおなかは富津なんです。

  10061601チーバくん.jpg

正面と同時に側面を見るとキュビズムだけど。

こんなじめじめして雨ばっかりの日は、やっぱりおうちで映画鑑賞に限る。
とか言って、年中なのは毎度のことです。


本日ご紹介する物件は、とっても素敵な人が出ています。
ミーちゃんハーちゃんを自認しておりますが、実は未見でした。
映画界のプリンスにして、夭折のスター、ヒース・レジャーであります。

プリンスと言っても、パープルレインの方じゃないですよ。

私のホームグラウンドである、オカルト棚に置かれていたことが出会いでした。
ヒースという名前は、エミリー・ブロンテ作「嵐が丘」の「ヒースクリフ」から命名ということですが
これまた架空とはいえ、不幸な人物の名前をつけたものであります。
そして、やはり幸薄い、影のある役が似合うのであります。

思わず「ですます」になってるし。

ではでは本題に入ります。

今日のお題は『悪霊喰』

あれ?こんなジャケットだったっけな。

お買い求めはこっちの方が良心的なお値段なので、是非。

 

 

あらすじは映画データベースallcinema.netから抜粋。

若き司祭アレックス(ヒース・レジャー)は、
教会内で秘密裏に組織されたグループのメンバーであった。

ある時、そのグループのリーダーが謎の死を遂げる。
レックスは、事件の真相を究明するためローマへと向かう。
彼は教会の反対を押し切り独自に調査を続け、
事件の鍵を握る男イーデン(ベノン・フユルマン)に遭遇する。

そして、彼が教会から異端とされている“罪食い”であることを知る。
“罪食い”とは、破門された人々の罪を食べ、
彼らを天国へと導く不老不死の存在という。
しかし、多くの謎を秘めていた。
そして、さらに調べを進めていくアレックスに、
ついに“罪食い”の魔の手が伸びる…。




当方で若干の補足。
「秘密裏の組織」といっても、教会から外れているだけで、
法から外れたり、悪だくみをしているわけではなく、
むしろ、教会の厳しい規律から外れた人々を救う道の探求が目的であり、小規模。
このグループのリーダーはアレックスの育ての親でもある。

「罪食い」といっても、普通の人間ではないが、モンスター系でもなく、
むしろイケメン。

10053001『悪霊喰』.JPG
見ている側には重要である。

彼はどえらい悪事を働いているわけではなく、
人類の滅亡をたくらんでいるわけではない模様。

例によって邦題の「悪霊」はほとんど無関係で、いわゆるエクソシストは出てこない。
原題は"The Sin Eater"(罪食い)なので、「罪喰い」にすれば良いのでは、とも思う。

オープニングから中盤まで、少し悪霊っぽいものも出てくるが、
あまり本筋とは関係がないようだった。

どう考えても悪霊。でも、出てくるだけ。

10053003『悪霊喰』.JPG

(以下ネタばれ)

途中ストーリーが前後しておりますことをご了承ください。

二週間以上前に見たもので。。。(´・ω・)スマソ

 

イーデンは、システィーナ大聖堂が作られた時から長い時を生きてきた。

そもそも、イーデンの兄は、システィーナ大聖堂建設を担い手であった。
しかし、建設途中に起きた事故によって、実兄は重傷を負い、まさに死に瀕するのだが、
システィーナ大聖堂の施工主である教会は、司祭による秘跡を断る。

結局、イーデンが、罪食いの儀式を執り行い、兄の罪を負うことになる。
そのまま、罪食いとして、永遠の生を負わされる羽目になってしまったのであった。

教会の行いに絶望しながらも、何世紀もの、長い長い時間を生きることにとても疲れ、
先に老い朽ちてゆく妻を看取ることにもうんざりなイーデンは、
自分が今まで負ってきた罪を背負う後継者を育てることにしたのである。

そこで、若き司祭として、教会の今後を担う立場でありながら、
教会の教義に疑問をもちつつも悩むアレックスが登場。

長きにわたり、死の淵にある人々の罪を肩代わりするうちに、
その謝礼によって、イーデンは巨万の富を得ている。
それは、かつて死刑執行の役人が、苦しまずに死ねるよう謝礼を渡すのにも似た、
本来私的な蓄財をよしとしないカトリック教会に対する皮肉でもある。

レックスを連れ、自家用ジェット機で瀕死の依頼人の元に駆けつけ、罪食いの儀式を見せる。
そして、人の範囲を超えた罪食いとしてのイーデンの力を見せつけられる。

司祭として悩み葛藤するよりも、罪食いとして生きるほうが、
よっぽど、多くの人々を天国に導ける。
この富も全て君のものになる。
…と言葉巧みに勧誘する。
この手口は、まるで悪魔のようである。
イケメンだし(あまり関係ない)。


洗礼や告解等、日本ではあまり日常的な習慣ではないが、
(少なくとも私個人の周りにはない)
敬虔なカトリック教徒にとっては、重要な儀式である。

だからこそ、教義に外れた人々に秘儀を行わず、
罪を許されないままに死を迎えることは、
天国への道を閉ざされ、永遠の苦しみを余儀なくされるという恐ろしいことであり、
人々を苦しみから救うべく日々研磨に努める若き司祭としては、
このような人々も救うべきではないのか、と疑問を抱くのである。


そもそもアレックスは孤児であり、神父に引取られたことで、自らも神父となったのだが、
生まれてすぐに孤児となることも、神父に引取られることも、全てイーデンの謀略のうち。

実は、声をかけるずっと前から、彼を後継者とすべく、
生誕の時から導いてきたのであった
Σ(゚Д゚;)アラマッ



このような葛藤すら、イーデンの謀略のうちだったようである。
人生を操られてきたことに対して、怒るよりも打ちひしがれるアレックス。

さあ、罪食いになろうよ、と甘い誘いをかけるイーデン。

イケメン二人がにじりよってます。
泣きそうなヒースがたまりません(´∀`*)ポッ

10053007『悪霊喰』.JPG

 

だが、断る(鉄板です)
      10061602だが断る.jpg

なぜなら、彼は、司祭としての努めと葛藤を捨て去り、
人生の伴侶たる女性との愛に目覚めたのところであったのだ。

んが、イーデンは、そんなことは想定の範囲内

司祭であることを辞め、秘跡を行う資格のない身となった上で、
愛する女性が死の際にあれば、
自ら罪食いになるであろうと罠を張っていたのであった。


(省略)


ラストのイーデンの罪を背負い、罪食いとして生きることとなったアレックスは、
全ての葛藤から解放され、清々しく、一人退場する姿が、大変様になっていた。

神父役のヒースがとってもステキで、黒い服が似合います。
とってもセクシーです。
もう一人の主人公もイケメンだし。
(本日、3回目)

撮影はイタリアで行ったとのこと。
雰囲気がヨーロッパ映画風なのもうなづける。
また、一部CGとはいえ、とても美しい景色や建築が登場するのも見ものである。
屋内はセットがほとんどらしいが、
美術担当は良い仕事をしているので、存分にご覧あれ。
残念な点をあげれば、「罪」を実体化させるシーンのCGがややダサかったことです。


以下、ギャラリーをお楽しみください。
10053002『悪霊喰』.JPG 神父スタイルがとてもお似合いです。

10053008『悪霊喰』.JPG 髭もステキヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

10053009『悪霊喰』.JPG 雨に打たれるヒースヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

10053010『悪霊喰』.JPG 実在の古書店を使ったそうです。

10053006『悪霊喰』.JPG ここはCGだそうです。

10053011『悪霊喰』.JPG これはロケらしいです。

 

B級オカルトではありますが、良いドラマでしたが、
今回の一番の収穫は、ヒース以外にもイケメン登場で華やいだってことでした。



今日の一本

アイガー北壁 [DVD]

アイガー北壁 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD


ベノン・フユルマン最新作。個人的には見たい。