神田古本まつりに行ってきた。
第55回 東京名物神田古本まつり 開催 - BOOK TOWN じんぼう - イベント情報 [2013年10月26日(土)~11月4日(土・祝)]
神田古本まつりは例年楽しみにしていたのだが、
ここ数年はご無沙汰で、足が遠のいていた。
神保町界わいは、近隣に用事があったついでに立ち寄ったりはしていたが、
ゆっくりと店をはしごしたり、食事を取ったりして、
一日を過ごしたのは本当に久しぶりだった。
10年前だったか、古本好きで出不精の父を連れ出して、
両親と私の三人で行って以来かもしれない。
父が他界して既に3年経つ。
あまり遠出をしたがらない父だったが、
古本屋さんがたくさん並び、
千円もしない本がたくさんある中を、
ただ、買いもせずに眺めているだけでも楽しかったようで、
事あるごとに、話題にしていた。
本当に連れてきて良かったと思ったものだった。
今年の1回目はまず平日。
晴天だったが、人出はそこそこ。
靖国通り沿いの青空掘り出し市を漁る。
青空掘り出し市。今回は水木しげるの本が多かった気がする。
ゆっくり眺めて、靖国通りを往復した。
お祭り中ということで、店内のものも割引してくれているお店もあった。
平日なので、サラリーマンのランチ向けのお店は混んでいたので、
カフェテラス古瀬戸で岩海苔入りのサンドイッチを食べる。
ちょっと薄暗くてゆったりできるのが良い。
神保町喫茶店&カフェ「ギャラリー喫茶店 古瀬戸(こせと)」 - ナビブラ神保町
古本以外も売っている。
これは蒐堂のこけし。
久しぶりに神保町古本屋界わいを歩いてみたが、
昔から変わらないお店もあれば、
無くなってしまったお店もあるし、新しいお店もあった。
何となくだが、お洒落なお店が増えたように感じた。
2回目は連休の日曜日。
当初の週間予報では雨だったが、予報が変わり、朝から晴れた。
午後から曇ってきたが、本を見るには、少し曇っているくらいでも問題ない。
手前の橋はJR中央線、奥の低い橋が丸ノ内線、さらに奥が御茶ノ水の聖橋。
1日(土)が雨で、すずらん通りのワゴンセールやらイベントが
中止になったせいか、翌2日(日)は例年より混雑していた。
すずらん通りの得々市は11月の3連休だけの開催。
出版社や書店が出店がずらりと並ぶ。
アウトレット品やサイン本、関連グッズが手に入る。
早川書房は行列が出来ていた。
行列が出来ているのは初めて見た。
たくさん人がいたようでいて、不思議と静かな祭である。
三連休はジャズバンドもあったが、
それ以外に大きな音を出すようなイベントはない。
靖国通りでは音楽もかかっていないし、大きな声で話す人も少ない。
みんな、うつむき加減に背表紙を見ている。
誰かと目を合わせることもなく、飲み食いしながら歩く人も見なかった。
そもそも、本を眺めるのに食べ物は邪魔である。
すずらん通りからさくら通り、靖国通りと半分くらいまわったところでお昼。
飲食店は狭くて席数が少ない店も多いが、
チェーン店もあるし、ちょっと移動すれば、たくさんお店はある。
三連休に限れば、お祭りで屋台も出ているので、
露天で食べるのも良いかと思っていたが、
結局、さくら通りのタイ料理屋2階のシンガポール料理店で食べた。
海南チキンライスのミニサラダとスープ付。900円だったかな。
休日価格でないところが良かった。
ここ、以前はブラジル料理店だったよなあ。
もっと若い頃は、飲まず食わずで、何時間もウロウロしたもので、
その一杯で、本が買えると思うとなかなか入れなかった。
最近は、すぐに休憩したくなる。
午後、物色再開。
何となく欲しいかなーくらいで、
本棚を眺めているだけでも楽しいのだが、
やはり、欲しい本が見つかってしまった。
買わないと次は無いだろうし、かといって、
気になる本全部を買えるわけでもない。
この決断が楽しくて辛い。
映画のパンフレットや図版、文庫本など、お宝を抱えて帰路。
ずっしり重い。
来た時と同じように秋葉原経由で帰った。
過去の事件の影響か、警官やパトカーが多かった。
外国人観光客が多いのは今に始まったことではないが、
最近は、外国人のスタッフも増えたように感じる。
デューティフリーショップでは、以前からいたが、
いわゆる萌えとかホビー系のお店のスタッフでも、
明らかに日本人以外のスタッフが接客している。
アキバ系は、国境も人種も言葉も超えているのだな。
街全体に「アキバっぽいもの」が溢れているが、
具体的に今何が流行っているのかはよくわからなかった。
「レッド・オクトーバーを追え」(1990年)と
「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」(1984年)のパンフレット。
2冊で108円也。
他、得々市の本の雑誌社で、新刊本のサイン本を2冊、
小宮山書店店頭で1冊、古書センター前ワゴンで1冊を購入。
私より、夫の方が収穫があったようだ。
問題は置く場所だったりする。
来年も行こう。