読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

映画の裏ストーリー(バラいろダンディ 2014年11月14日(金))

実は、「バラいろダンディ」(TOKYOMX金曜夜9時~)を毎週チェックしている。


TOKYO MX * 「バラいろダンディ」

バラいろダンディは、バラエティ番組で生放送。

月曜日から金曜日まで毎日同じ時間に放映しているが、

私が見ているのは、「バラいろTHE MOVIE」のコーナーがある金曜日だけだ。

ローカル局なので、見られない地域も多い。

実は、スカイツリーのデジタル放送が始まる前は、

TOKYOMXは、神奈川の一部でしか見られなかった。

最近、GYAOで一週間無料配信を始めたらしい。

金曜日の映画コーナーは、映画ライターの高橋ヨシキさんが出ており、

ほか、水道橋博士や、ダイアナさんらのトークは面白い。

島田洋七が出ている理由は謎)

というわけで、

覚書も兼ねてここで「バラいろTHE MOVIE」で紹介された映画を上げておく。

 

11月14日(金) 名作に隠された「映画の裏ストーリー」特集

裏ストーリーやサブプロット、映画製作の裏話等など、何でもアリなテーマ。

表の物語は、流れを引っ張るエピソードの構成であり、

よく「あらすじ」に書いてあるお話はここの部分。

一方、裏の物語として、登場人物たちの思考や関係性の描写であり、

物語の深みをもたらし、観客の感情に訴える部分。

概ね「物語」にはこういう仕掛けがあるものだが、

映画の場合、映像や音楽、構成全体で仄めかすだけの場合もあり、

これが正解、という見方があるわけでもないので、

知らなくても良いことばかりでもある。

 

*1

*2

 

ほとんどの登場人物には、実在の人物のモデルがいる。

表:20世紀アメリカのイタリア系マフィアの抗争の歴史

裏:出自、血筋にこだわるイタリア系大家族の絆を巡る物語

  コッポラ監督がイタリア系であることのこだわりでもある。

高橋ヨシキ

  

主演アル・パチーノ他、マーロン・ブランド、ジェームス・カーン、

ロバート・デュバル、ジョン・カザールロバート・デ・ニーロ

ダイアン・キートン等など、豪華キャスト大河ドラマ

主題曲が有名な、とある家族の愛と憎しみの物語。

マフィアのドンパチものだから、という理由で見ないのはもったいないと思う。

3作とも良い出来で、パート2の出来が良い続編映画は珍しい。

(比べると3はちょっと落ちる感じはする)

 

 パート1で結婚式の撮影に使われた家が売りに出されているそうである。

 

CNN.co.jp : 映画「ゴッドファーザー」のボス邸宅、売りに 3億円超

 

フラッシュゴードンと、アメリカン・グラフティの組み合わせ

スペースオペラ」×「青春ドラマ」というわけだ。

父と息子の物語でもある。

高橋ヨシキ

 

見ればわかることだが、当時、どのような映画がヒットしていたとか、

監督や製作関係者が、どういう立場にあったかという背景は、

時間が経過するほどに失われていく情報である。

2014年の今、スターウォーズという映画は

ミッキーマウスハローキティと同列にある「キャラクター」の一つになった。

 

  • シャイニング(1980年)

表:主人公が幽霊によって狂気に囚われていく物語

裏:主人公のアルコール依存症と、子どもへの虐待を巡る物語

 (高橋ヨシキ

 

膨大な引用と解釈が可能なキューブリック作品は、

何度見ても面白い映画として、ファンも多い。

衣装やインテリアも凝っていてお洒落で、

ファンメイドのグッズもあるみたい。

 

ゲイの物語という解釈が出来るのではないか(高橋ヨシキ談)

変わりもののベルと、城にこもって正体不明である野獣の出会いの物語。

高橋ヨシキ

  

ジャン・コクトー版は未見。

本年、レア・セドゥが美女を演じる「美女と野獣」が公開される。

ディズニーアニメは、見たはずが、あまり覚えていない。

 

表:SFとしての人類の衰退と猿の進化、地球の支配者を巡る対立

裏:白人と有色人種の支配と対立

「戦場にかける橋」ではアジア人に支配される白人を描き、

猿の惑星」では、舞台を未来に置き換えて、

猿(有色人種の隠喩)に支配される白人を描いたもの。

水道橋博士

 

猿はユダヤ人の暗喩でもある。

猿の惑星」1作目は優れたSFだと思うが、続編以降は未見。

ジェームズ・フランコの方は見たけれど、

なんかこう、細かいあらすじ(矛盾)みたいなお話だった。

 

私にとってチャールトン・ヘストンは、いつも服を着ていない人だ。

 

  • 愛とセックスとセレブリティ(2009年)

当時、実生活でデミ・ムーアと恋人だったアシュトン・カッチャーが、

映画でも、年の離れた女性と付き合う若いジゴロの役を演じている。

私生活と作中の関係を敢えて重ねて見せている

同様にウッディ・アレンは、実際の恋人を映画の主人公に起用した

ダイアン・キートンの「アニー・ホール」(1977年)や

ミア・ファローの「ハンナとその姉妹」(1986年)がある。

ウッディ・アレンは、後にミア・ファローの娘と結婚しており、

現実の方が映画を超越したような結果となっている。

湯山玲子

  

ウッディ・アレンは映画人としてはとても才能豊かな人なのだが、

パートナーの遍歴を見ると、ミューズをそのまま恋人にしてしまう、

仕事と私生活を分けられないタイプで、情は薄いような気がする。

 

ジョーカーを演じているヒース・レジャーは、

過去に同じジョーカーを演じたジャック・ニコルソンから、

「この役は気をつけろ」という助言を受けており、

映画公開前に、薬物中毒で逝去した。

ジョーカーは物語全体の二面性を象徴している。 

湯山玲子

 

 この話は今更感はあるが、「ダークナイト」は本当に語りたがる人が多い気がする。

個人的には好きでも嫌いでもない。

 ヒース・レジャーの死は悲劇ではあるが、

薬物中毒では起こるべくして起きた死ではないかと思う。

 

  • エクスペンダブルズシリーズ(2010年、2012年、2014年)

俳優以外に、3作とも格闘家が出演しているが、

全部に出ているランディ・クトゥーアは、

過去に軍歴があり、武器の扱いに関するアドバイザーでもある。

シリーズ3作とも出演を果たしている。

 (高橋ヨシキ)(水道橋博士

 

  • ロッキー(1976年)

スタローン主演ということで、ロッキーを紹介。

ラストで判定負けをしているが、

同時期にスタローンがテレビで視聴した、

モハメド・アリとチャック・ウェプナーとの試合を元にしていると言われている。

当時無敵のチャンピョンであったアリに対して、

負けが決まった噛ませ犬と言われたウェプナーは、

最終ラウンドまで戦い抜き、判定負けをしている。

水道橋博士) 

 

全部で5作あるロッキーシリーズ、全て未見。

なんとも言えないが、「エイドリアーーン」は知っている。

 

主演のホリー役は、もともとマリリン・モンローにオファーがあったが、

製作陣からモンローは好ましくないという声があり、

結局、オードリー・ヘップバーンが主演になったと言われている。

主人公は玉の輿を狙う娼婦なのだが、オードリーが演じることで、

上品な雰囲気の物語に仕上がっていると言えるだろう。

湯山玲子

 

オードリーは雰囲気やイメージを大切にしており、

自分のイメージに合わないと判断すれば、

どんな有名監督であっても、オファーを断っていたという。

その成果はあったと言えるだろう。

亡くなって20年経ち、オードリーは永遠の妖精になった。

私はオードリーも、オードリーの映画も大好きだ。

子どもでも楽しめる。

オードリーの映画をきっかけに、

古い白黒でも、面白い映画はたくさんあることを知った。

 

映画そのものよりも、ファッションアイコンとして、

今もなお支持されている。

オードリー・ヘップバーンよりも、強い影響力を持つのではないか。

 (湯山玲子

 

オードリーもファッションアイコンだが、

BBこと、ブリジット・バルドーの方が現役感が強い。

真似したい気にさせるが、腰の細いバルドーだからこそのコーディネートは、

真似するとやけどするので要注意。

 

ほのめかした裏ストーリー

映画の中で、この後に起こる出来事を仄めかすシーンがある。

以下、各映画で、冒頭から序盤のシーンが、後の展開を示唆している個所。

 

  • シャイニング(1980年)

ホテルの廊下に置いてある黒いテディベアが

赤いジャンパーを着ているシーンと、

黒人のハロランが同じ場所で斧で殺されるシーン。

 

登場人物が色の名前となっており、一人裏切り者がいる。

パステルカラーのボトルが並んだシーンでは、

裏切り者の名前と同じ色のボトルが、

他のボトルから離れて置かれている。

 

冒頭にわからない言葉で警告をする男は、

ノルウェー語で「この犬は化物だ」と言っている。

 

ノルマンディ上陸の場面で、

ドイツ語で降参する兵士を殺すシーンがあるが、

彼はドイツ人ではなく、

チェコ語で「私はドイツ兵ではない。殺さないでくれ」と言っている。

やっぱりひどい話だ。

 

感想

 番組内でも言われていたが、見ればわかることも多い。

こうした一覧を作るのは結構時間がかかる。

発言内容の確認や、映画の公開年など、一応調べるので、

なんだかんだで三日もかかってしまった。

そうこうしているうちに、スティーブン・キング氏が、

またもやキューブリックの「シャイニング」について発言があったようである。

ただ、キングがどう思おうと、この映画にはファンがいるんだよねえ。

 


スティーブン・キング、キューブリック版「シャイニング」をまたしても批判 : 映画ニュース - 映画.com

 

キングの小説の映像化は微妙なものも多いしねえ。

*1:引用箇所は、番組内での内容をまとめたもの。 

*2:引用最終段の括弧は、この映画を紹介したキャスト