映画「ジュピター」を見た(速報)(ネタバレ有)
サクラサク。
すっかり春。
花粉症でなくとも目がかゆくなる季節。
来る3月28日公開の「ジュピター」をIMAX3Dで見てきたので
記憶と気持ちが新鮮なうちに感想を書くことにした。
公開初日だというのに、
既に評判は微妙で、大外れの予感もあった。
だが。
だが、である。
「マトリックス」で知られるウォシャウスキー姉弟の初IMAX3D作品だ。
見ないわけにはいかない。
IMAX3Dは、大人一人2,200円、二人で4,400円と決して安くはないのだが、
普通料金の1,800円でがっかりするくらいなら、
ドドンとIMAX3Dで行くことにした。
少しでも興行成績に貢献したい気持ちもある。
前作「クラウドアトラス」はやったら長いようで、
オムニバスみたいで、とっ散らかった印象があり、
残念ながら、いまいちと言わざるを得ない出来だった。
今度は、完全オリジナルだし、
何しろ、チャニング・テイタムなのである。
きっと楽しいはず
と、超前向きな姿勢で臨むことにした。
・・・
で、どうだったか。
良かったよ。私は好きだな、これ。
楽しかった。
もう、展開が少女マンガ!
いちいち夢見がち!
ロマンチックが止まらない!!
見ていて照れる。
恥ずかしい。
キャ━━(*ノ∀ノ)━━ァ
(テンション上がってきた)
チャニング・テイタム、良かった。
マジック・マイクよりちょっと肉ついているけど、良かったよ。
犬顔にするためマウスピースを入れていたかららしい。
エディ・レッドメインも良かったよ。
そばかす可愛いよね。
(本編と関係はない)
ミラ・クニス、相変わらず目大きい。
(これも本編とは関係ない)
まつ毛も長い。
トイレ掃除が仕事なのに、きっちりメイク。
でも、目が大きいのに、キラキラしてないんだな。
ちょっとゴルゴ線あるし。
エディの方が、目、キラキラしてた。
そういえば、ジュピターの役は、
最初は、ナタリー・ポートマンに話が行って、
次にルーニー・マーラー、
ミラ・クニスは三番手だったようだ。
ナタリー・ポートマンでは、お堅すぎる気もする。
また、ルーニー・マーラーだと、
「サイド・エフェクト」(2013)再びだったところだ。
但し、駄目出しされるのも当然かと思った。
細かいところが凝っているにも関わらず、
同じく細かいところで片手落ちと言うか、
「あれ、何だったの?」な箇所も多くて、
もったいないというか、惜しいというか、詰めが甘い。
ケインのキャラクター設定、勿体なかったな。
伝説の傭兵って?
何故に王族嫌いなの?
顔色悪いと思ったらアルビノだって。
つけ鼻の次はつけ耳か。
そうそう、カリーク姉さんは、何したかったの?
「収穫」って効率悪くないか?
大体、あっち行ったりこっち行ったりし過ぎだ。
インターステラーだったら50年くらい経過しているところだ。
スティンガーと娘はどうなったの?
などなど。
アクションも微妙にダサい。
宇宙空間のバトルシーンも顔のアップが多過ぎだ。
チャニング・テイタムのアクションは、
ダンスの動きを入れて欲しかった。
一方で、会話劇の部分が単調で、
バストショットかアップが多く、
台詞も説明的過ぎだ。
でもね、細かいことは良いの。
だってロマンチックなんだもん!
もうそれで押し切った感あるある。
私もチャニング・テイタムにおんぶされたーい。
・・・とは思わなかったけど、
ジュピターがピンチの度に、
何度でも、駆けつけては助けてくれる。
ジュピターからすれば、
「絶対私のこと、好きだよね」
って感じで駆けつけてくる。
「陛下(your highness)」だって、もう。
呼ばれる度にニヤニヤしてるし。
形式だけとはいえ、結婚式の最中、
指輪をはめるその瞬間に花嫁を攫いに来るだなんて、
シチュエーションも乙女な感じがするし、
最後の崩壊する木星でも、絶対に間に合うだろうし、
きっとハッピーエンドだろうな、と予想がついて、
安心設計なクライマックスであった。
メカや内装はレトロ調で、
衣装や、刺青、アクセサリーなど凝った細部とも合っていた。
植物をモチーフにしたウェディングドレスも、
ミラ・クニスに似合っていたし、美しかったのではあるが、
洗練さに欠ける。
プラダやディオールだったらもっと良かったのに、と思ってしまった。
それにしてもウォシャウスキー姉弟は、
宇宙でもシャンデリア!
宇宙でもマント!
何故かしゃがれ声!
では、世間の評判をちょっと見てみようか。
IMDbでは5.9といまいちな評価。
(2015年3月28日時点)
偶然見かけたのだが、abcnewsのレビューでは、3.5だった。
「壮大な宇宙の物語を作ることは素晴らしい試みだが、
素晴らしい作品ではない」
・・・異論はない。
TheNewYorkTimesは厳しい。
「細部に拘っているが、あっちこっち行き過ぎ」とのこと。
「花の頭の飾り、エリザベス・テイラーだったら文句言うレベル」とか。
http://www.nytimes.com/2015/02/06/movies/mila-kuniss-dizzying-orbit-in-jupiter-ascending.html?_r=0
個人的には、星7つ。
甘々なのは承知している。
追記 ショーン・ビーンは最後まで死にませんでした。