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サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

テレビドラマシリーズ「ハンニバル」の見どころ

前の記事からひと月が経過していた。

 

2015年9月にサービスが始まったNetflixで

「アメリカン・ホラー・ストーリー」を見たり、

Huluで「クローザー」を見たりしていた。

おかげで最近めっきりツタヤに行かない。

ちょっと前に返却予定日に台風が来て慌てたこともあり、

返却不要のストリーミング配信にどっぷりである。

 

で、タイトルの「ハンニバル」である。

シーズン1も2もツタヤでレンタルして見ているのだが、

Huluでじっくり2回目を見ているところである。

映画「羊たちの沈黙」や原作をなぞりながらも

独自の物語であり、非常に面白く気に入っている。

Hannibal (2013– ) on IMDb

 IMDBでも高評価(2015年9月現在で8.6)だが、

シーズン3で打ち切りらしい。

映画化する話もあるらしいが詳細は不明。

シーズン3には、リチャード・アーミテージも登場するのだが、

勿体ないので何とかならないものかと思う。

せっかくなのでざっくり見どころを上げてみよう。

 

豪華キャスト

みなさんご存じ、主人公ハンニバル・レクター

人食いレクターであり、殺人犯であるわけだが、

ドラマではまだ誰も気が付いていない状態から始まる。

元外科医の精神科医。

趣味は音楽鑑賞と絵画、そして凝った料理と殺人。

優雅にして俊敏、そして尊大で傲慢なカリスマ的殺人鬼であり、

精神科医の知識を生かして巧みに人を操る策士でもある。

アンソニー・ホプキンスインパクトが大きい中、

本シリーズでハンニバル・レクターを演じるのはマッツ・ミケルセンで、

最初は違和感もあったが、あっという間に馴染んでしまった。

マッツはプライベートはジャージ姿が多いが、

183㎝と長身を生かした着こなし上手で、

胡散臭い柄物スーツと派手なネクタイ姿も見どころ。

 

デンマーク出身の俳優で現在49歳。

俳優ラース・ミケルセンの弟。

兄ラースは192㎝とさらに背が高い。

www.imdb.com

 

一方、もう一人の主人公ウィル・グレアム(ヒュー・ダンシー)は、

FBIでは捜査官ではなく、クワンティコの訓練生に犯罪心理を教える教官だ。

市街地から離れた家に一人暮らしで犬をたくさん飼っている。

釣りが好きと言う設定もあり、

スーツ姿より、カジュアルで不器用さを感じさせる服装が多い。

精神的には不安定だが、プロファイラーとして非常に優秀で、

事件現場で、独自の見立てにより犯人像を明らかにする。

趣味は釣りと疑似餌作り。

 

ヒュー・ダンシーはイギリス出身の39歳。

テレビドラマ「ホームランド」の主演女優クレア・デーンズの夫でもある。

夫婦して眉間にしわを寄せて、鬼気迫る演技が上手。

www.imdb.com

 

もう一人の重要人物、

ジャック・クロフォード(ローレンス・フィッシュバーン)は、

FBI行動科学課課長として捜査を仕切る立場にある。

映画「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」では

主人公クラリススターリングと折り合いが悪く、

浅薄で嫌味な上司として登場するが、

こちらのシリーズでは少々異なり、

とても頭の切れる、常識的な人物であり、

ウィルとハンニバルの二人の共通の友人でもある。

髭が特徴的。妻の病気に苦しんでいる。

 

 口の真下にちょこっとだけ生やした髭がおしゃれさん。

www.imdb.com

 

ローレンス・フィッシュバーンは大柄で強面だが、

知的で洗練されたイメージがある俳優だ。

マトリックス」シリーズのモーフィアス役はかっこよかった。

クロフォードの妻を演じるジーナ・トレスとは実生活でも夫婦。

www.imdb.com

 

他のドラマで活躍している俳優が多くて、

ゲストスターもとても豪華なのも見どころ。

 

シーズン1~

 ジリアン・アンダーソン(精神科医ベデイラ・デュ・モーリア

 「Xファイル」のダナ・スカリー

 「ザ・フォール 警視ステラ・ギブソン」のステラ・ギブソン 

  ささやきボイスで美魔女感満載。

 

 ジーナ・トレス(クロフォードの妻ベラ)

 「スーツ」のジェシカ・ピアソン

   実は長身。

  ジェシカ役では強気なイメージだが、こちらでは病気で弱っている。

 

シーズン2~

 シンシア・ニクソン(FBI監察官プルネラ)

 「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ・ホッブス

  ネット情報によれば、映画「ハンニバル」のクレンドラーにあたる人物。

  脳みそ食われるのかな。

 

シーズン3~

 リチャード・アーミテージ(フランシス・ダラハイド)

 「ホビット」のトーリン・オーケンシールド

  未見。映画「レッドドラゴン」ではレイフ・ファインズが演じてた役。

  

 TAO(千代)

 日本出身の女優。「ウルヴァリン・サムライ」など 

 レディ・ムラサキと関係があるのかは不明。

 

また、ヴィンチェンゾ・ナタリニール・マーシャルなどの監督も参加している。

 

大角の鹿

このハンニバルとウィル、そしてジャックを交えた3人のやり取りが

物語が進むにつれ、抽象的で哲学的になってくる。

大筋では、物語の進行とともに、

3人の関係と、ウィルの精神状態が変化するが、

ハンニバルは基本的にあまり変化しない。

同時並行する凄惨な殺人事件は芸術的なまでに手の込んだものとなり、

不穏な空気が濃く漂ってくるのである。

 

シーズン1では、当初からウィルは精神的に不安定にあり、

途中何度も揺れ動く心象を描いたシーンが挟み込まれている。

それはウィルの目線を通した、ウィルの頭の中の世界であり、

ウィルの心の乱れを見ることが出来る。

シーズン2では、ウィルの心は何か強く確信したような意志を感じる。

 

この物語において当初殺人の舞台装置に使われた鹿が、

事件、殺人、死、邪悪さを象徴するかのように、

ウィルの頭の中では何度も何度も登場する。

 

時に歩き回り、時に襲い掛かり、時にただ佇むのである。

鹿は、ウィルの中にある死、または殺人の誘惑を象徴すると考えられる。

そして、鹿は、角を生やした真っ黒な悪魔のような、

ハンニバルを思わせる風貌の人間の姿になる。

人をただ殺しその肉を食べるという、

ハンニバル・レクターの振る舞いとその心理であり、

「純粋な悪」を象徴しているのではないかと思われる。

 

大きな角の鹿は、このドラマ独自の要素なのだろう。

羊たちの沈黙」では、映像としては出てこないが、

クラリスにとって、羊は死の象徴だった。

このドラマでもトマス・ハリスが関わっており、

小説とイメージが大きく離れることはないが、

基本的には独自の物語となっている。

過去の映画や小説で出てきた人物やエピソードが

違う状況で登場したり、別の描き方をされていることがあり、

小説や映画と比べてみても面白いかと思う。

 

真面目な話はさておき、この黒い人、どう見てもせんとくん

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せんとくんプロフィール | 奈良ねっと(奈良の暮らしと観光情報)

 

 

ついでながら、音楽は物語と同様に暗く不穏な雰囲気を漂わせており、

打楽器を多用したサウンドが印象的である。

 

衣装

ハンニバルに限らず、登場人物の衣装が、柄物が多く、

レベルの高いおしゃれ感が漂う。

一般人が真似するとやけどするレベルにおしゃれだ。

特にハンニバルのセンスが際立つ。

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ペイズリー模様のネクタイにウィンドウチェックのスーツ。

大体こんな感じ。

どうやらドラマオリジナルのオーダーメイドらしい。

マッツ以外には着こなせないインパクトがある。

女性たちも華やかで、柄物が多い。

アラーナ・ブルーム(精神科医)は

DVF風のラップドレスみたいなワンピースが多い気がしたが、

見直してみると、カットソーとタイトスカートの方が多いかも。

コート姿でもスカーフが華やかで、暗い映像の差し色になっている。

デュ・モーリアがヒョウ柄のコートを着ていたり、

フレディ(記者)がライダースジャケットを着ていたりと、

キャラクターと服装がよく合っている。

 

魅惑的な食事

エピソードのタイトルに料理の名称を使っている。

シーズン1はフレンチ、シーズン2は日本料理だった。

シーズン3はイタリアンのようだ。

内容と料理そのものは直接的な関係はなさそうだが、

何かと料理を作ったり、食事をとるシーンが多く、

これだけでもとても費用と手数がかかっていることがわかる。

 

ハンニバルの趣味は、手の込んだ料理とそれをふるまうこと。

人肉については詳しく知らないが、

感染症などの恐れはないのだろうかと不思議に思う。

 

ハンニバルの魔術的な犯行

ハンニバルのやり口はときに魔法をかけたかのようである。

シーズン1で、ウィルの精神が不安定になり壊れていく様は、

病気なのか、ハンニバルによるものなのか、

曖昧にされており、魔術のようでもあった。

詳細はシーズン2で判明するのだが、

ハンニバルの手口は魔法や偶然には頼らない、

具体的で実践的な手法である。

ただ、視聴者は、ハンニバルの行いを知っている。

それは、

「このシーンは、偶発的に見てしまったものなのか、

 見るように仕向けられたものなのか」

と言う迷いを生み、サスペンスが生まれるのだ。

ウィルとジャックは、ハンニバルの手のひらで踊っているに過ぎないのか。

それとも、ハンニバルを見抜いているのだろうか、と疑うようにできている。

一度通して見た後に、もう一度じっくり見てみるのもおすすめだ。

 

まとめ

ハンニバル」の見どころ。

1.豪華キャスト

2.鹿=黒いせんとくん

3.映画や小説の要素の取り入れ方

4.衣装のセンス

5.飯うまそう

6.ドリフの「志村!後ろ!後ろ!」

 

追記

鹿エプロンもあるよ。

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