サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

ピカピカゴロゴロ。

クリスマスが終わったら、一気に年末ムードである。
なのに、何故か大雨+雷で、夏の嵐みたいな天気で、
寒いのか温いのか、よくわからん。
この時期は、町中が、洋風から和風へ切り替わる瞬間でもある。
何故か、正月は和風、急に地方色を打ち出してくる。
一種の文化ナショナリズムかも。
年始くらいしか、思い出さないし。

結婚式では西欧至上主義が溢れているが、
葬式はやはり仏前がスタンダードであるように、
(もちろんそうでない人もたくさん居るが)
日本では、時と場合に応じて、和洋を使い分けている。

高橋源一郎氏は結婚情報誌の『ゼクシィ』を読んで、
「日本人女性は結婚すると外国人になるらしい」という感想を持ったそうだ。
http://www.poplarbeech.com/chotto/chotto.html

私は、結婚式というイベントに参加していると、妙に可笑しくなってくる。
「おめでとー」「うらやましー」と思う前に、
「いや~、よくやるなあ」と思ってしまうのだ。

日本の法律では、結婚は届出制なので、式に法的意味はなく、
当事者及び関係者の社会的な認知を得るための通過儀礼の一部だと言える。
そもそも明確な基準がないため、地域ごとの風習によって違っていたものが、
社会が都市化したために、土着の風習が廃れ、
ほとんど商業的思惑によって、ルールが作られている状態である。
なので、今はオシャレで素敵に見えても、
数十年後に考え直したとき、ダッサーとなる可能性も高い。
大金を使って、大勢の前で、一生の約束をするのだから、
もう少し保守的でも良いのでは?

日本人の場合、浮かれたいときは、欧米風を好むが、
落ち着きたいときは和風を好むのかも。