北京→倫敦
ようやく終わった。
終わってくれた、というべきか。
北京オリンピックである。
各競技、いつの間にか始まって、いつの間にか終わっているので、
気がつくと、あまり観戦していないような気もするが、
テレビも新聞も、ようやく静かになった。
それにしても、
開会式及び閉会式は、長くて長くて、後半はもう飽きてきた。
歌も、踊りも、様々なパフォーマンスが何を表現しているか説明されても、
やたら長尺なのはどういうことなのか。
選手そっちのけに見えるのはどういうことなのか。
各種目の成績については、特に文句はない。
特に、陸上男子の400mリレー3位については快挙であろう。
一方、成績が振るわなかった競技においても、文句を言う筋合いはない。
出場を辞退せざるを得なかった選手は残念であったが、
男子マラソンで最後まで走りぬいた佐藤選手はよくやったと思うし、
他の競技でミスや体調不良があったとしても、
それもまた、競技の一環なのである。
ベストで臨んだ選手がベストの成績を出して、
それが誰よりも良い成績であったとき、
金メダルという結果が出るだけである。
やる気が出なかったとか、手を抜いたとか、
たとえそうであっても、
すべては出場している選手個人の内面の問題である。
第一、やる気がないのであれば、五輪まで出てこないであろうし、
出場した選手たちは、皆、限りある中で全力を出したのである。
メダルメダルそう騒ぐことも無かろう。
日本では野球とソフトボールが正式競技でなくなることが注目されているが、
自転車BMXや、ビーチバレーが正式競技であることの方が、
私個人としては、よっぽど謎である。
シンクロナイズドスイミングでは、何故男子部門は無いのか、
何故女子はソフトボールであって野球では無いのか、
実は、スポーツとジェンダーの関係は深い。
平均値を取れば、男子の方が身体能力は高いことは自明である。
よって、競技の成績は問題ではない。
性別によって、競技自体が存在しないこと、また、競技内容が違うこと、
そこに不思議を感じるような感性を持っている人はどれくらいいたのだろうか。
某アナウンサーが「オンナノコなのにすごい」を連発していたようだが、
全員オンナノコの中で戦っているのである。
女もまた、戦いうるのだ。
まったく不謹慎な発言である。
さて、選手団もすでに帰国の途についている頃であろう。
ある意味で本番はこれからなのではないか。
何しろ、中国である。
これから、どんな流言飛語が飛び交うか、その辺り注目していきたい。
次回はイギリス、ロンドン市主催である。
それまで、エリザベス女王陛下はお元気であろうか。
さらにその先、慎太郎は東京都知事であり続けるつもりなのであろうか。
新たなる展開はあるのか。
乞うご期待である。
今日の一言。
閉会式でのロンドン市長は、最初からジャケットの前ボタン開けっ放しであった。
途中、ポケットに手を突っ込んだりと、とってもリラックスしていたようだったが、
アレは素なのだろうか、
気になるようなどうでも良いような、
けれど、私はきっと彼を忘れないだろう。