サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

芸能人でなくても歯が命。

今週のお題「これって私だけ?」

 

ではないだろうけれども、

私の悩みというか体質というか、

やめられないというか、

まあ、歯ぎしりがひどいのである。

この悩みを分かち合える人は少ない。

 

眠っているときに限らず、

起きているときも、何かに集中していたり、

緊張しているときは、強く噛みしめている。

 

初めて指摘されたのは14歳か15歳頃。

夜、起きた母が、

私がギリギリと歯を鳴らしているのに気が付いた。

私には自覚がなかったのだが、

毎晩ではないものの、かなりの歯ぎしりをしていたようだ。

肩こり対策はいろいろと試行錯誤があったが、

歯ぎしりの対策をしようと思ったのは、

仕事をするようになってから。

肩こりが酷くなり、全身が強張ってしまい、

整体や整形外科、鍼など、

何をやってもたいして効かなかった。

そこで当時通っていたピアノの個人レッスンで、

先生に歯ぎしりの話を聞いたのである。

 

すぐさま、教えてもらった歯医者さんにすぐに予約を取り、

次の週には、レントゲンと歯型を取り、診察をしてもらった。

かなり、歯の表面と顎に負担がかかっているとのこと。

歯ぎしりを放置しておくと、

歯の表面のエナメル質が削られてしまい、

知覚過敏や虫歯になりやすくなるし、

また、歯茎にも負担がかかるため、

歯槽膿漏の可能性もある。

またそれが肩こりの原因の一つになっており、

酷くなると、内耳に影響が出て、

耳鳴りやめまいも起こす可能性があるとのこと。

というわけで、早めの処置を勧められた。

 

処置と言っても、歯型から下歯のマウスピースを作り、

眠るときに嵌めておくというものである。

いわゆるスプリント療法だ。

マウスピースをすることで、

上の歯と下の歯が直接接触しないようにして、

歯や顎にかかる負担を減らすというものだ。

歯ぎしりをしなくなるわけではない。

現在、歯ぎしりの原因ははっきりしていないため根本治療は難しい。

ストレスだったり、歯のかみ合わせだったり、要因はあるが、

これが原因というわけでもない。

 

人によってはマウスピースが気になって、

眠れないらしいが、私はあっさり順応した。

むしろマウスピースをしないと眠れず、

しないまま寝ると疲れが取れない。

また、時折あった知覚過敏と歯茎からの出血が一切無くなった。

 

時々割れてしまうので作り直しは必要になる。

経年劣化もあるが、

簡単に割れるようなものではないので、

それだけ強い力が歯や歯茎、顎にかかっているのかと思うと

マウスピース様様である。

 

※ドラッグストアで売っている、

 自分で歯型を取る簡易マウスピースもあるが、どうもダメだった。

 

保険対象外ではあるが、ボトックス注射というのもあるが、

私は試したことはないままである。

最近は広まってきたようで、

検索すると以前よりも施術をしてくれる医院も増えた印象はある。

 

引っ越しを期に別の歯医者に通うようになったが、

そこでは、酷い歯ぎしりを長く放置しておくと、

歯が外側に向かってしまい、

口腔内が広くなるそうである。

微妙ながら内側に向かって生えている状態を

維持しているので、処置が早かったのだろうと言われた。

 

今まで3つの医院で歯型を取ってもらったことがある。

私の変死体が出たら、身元の確認に使われるのかも。