サマリタン

映画、本、毛糸もろもろ。

町のパン屋さん

最近、非常に朝が早い。
大体5時半には目が覚める。
あまり身支度には時間をかけないが、
すぐに家を出るには、早すぎるので、
インスタントのコーヒーをがぶ飲みしたり、
歯磨きに時間をかける。
7時前に家を出て、7時過ぎの電車に乗るのが習慣だ。
家から駅まで、ほとんどのお店が準備中。
近所のパン屋の中では、7時開店が一番早いので、
朝食に出来立てのパンを食べたいと思っても、平日は叶わない。
パリのパン屋さんは、朝食用のパンのために、
朝早くから営業していると聞いた。
豆腐屋さんみたいだ。

家で寝ていれば良いはずなのに、電車内では、ほとんど寝ている。
寝過ごしたことはほとんどない。

降車駅から会社の途中、個人経営のパン屋さんがある。
パン屋というよりサンドイッチ屋か。
値段はコンビニやスーパーよりも安く、
三角サンドイッチ二つが、180円から220円程度で買える。
サンドイッチの種類は、野菜サンド、タマゴサンド、キュウリサンド、
コンビーフサンド、オムレツサンド等々。
他、6枚切食パンを使った簡単おやつパンが、
はちみつバター、ジャム、コンデンスミルクの3種類。
焼きそばパンやカツレツサンドも有。

まるでママの手作りのように庶民的で、優しい味わいがする。
特に、食パンそのものが、非常に美味しい。
甘みがあって、生地に弾力があって、みっちりしている。
パンそのものに厚みがあるせいか、
時間が経っても、生地がくたくたにならない。
とにかく、今病みつきなのである。

私は、食べ物を不味いと思うことはほとんど無い。
グルマンな方々には評判の悪い、コンビニや食堂でも
心底不味いと思ったことは無いと思う。
但し、大量生産の味は、開発チームの努力は理解できても、
本当に、本当に、美味しい、と思ったことがあっただろうか。
時々、無性に食べたくなる味もあるが、
単に不味くはない、を超える味はなかなか思い出せない。

このサンドイッチ屋さんのパンは、本当に、本当に、美味しいと思う。
優しい気持ちになる美味しさ。
企業やカリスマではない、市井の人の作る食べ物が美味しいとは、
平凡ながら、豊かな日常だと思う。

今日の一言
早朝覚醒でも低血圧。疲れる。